Raspberry Pi との接続について
Raspberry Pi との接続は 2列 x 20ピンの連結コネクタを使用しますが
以下の表を参考に使用するコネクタの
を決定します.

1. 連結コネクタとスペーサーの決定
1.1. 連結コネクタのソケットの長さ L (ピン含まず) とスペーサー長 s の決定
取り付けたい基板裏面の部品高 A と RaspberryPi に接続している一番上の基板表面の部品高 B の合計の高さから連結コネクタのソケットの長さ L と スペーサーの長さ s を決定する
| A + B の長さ | | ソケット長 L | スペーサー長 s |
| | |
| 10 mm まで | | 8.5mm | 11mm |
| 16 mm まで | | 13.5mm | 17mm |
| 24 mm まで | | 8.5mm+8.5mm 2個を連結して使用 | 25mm |
Rasberry Pi 本体の部品高 A は 16mm として計算 (USB Type-A コネクタ)
1.2. 連結コネクタのピンの長さ F の決定
取り付けたい基板の上にさらに別の基板を接続するかどうかと今回取り付けたい基板のコネクタタイプから連結コネクタのピンの長 F を決定する
さらに別基板を 接続するか | 取り付けたい基板の コネクタタイプ | | 連結コネクタの ピンの長さ F |
| | |
| しない | はんだ付けタイプ | | 3mm |
| しない | パススルーコネクタ | | 10mm |
| する | はんだ付けタイプ | | 10mm |
| する | パススルーコネクタ | | 15mm (10mm)*1 |
*1 今回決定する連結コネクタのピンとさらに別基板を接続する側のソケットの導体の接触が浅く 2 つの連結コネクタによっては動作不安定になる事があります. また, 別基板固定用のスペーサーのサイズも変更になりますので再検討が必要です (番外編参照)
1.3. 番外編
RaspberryPi に接続している一番上の基板がパススルーコネクタでこの基板からピンが 4mm 出ていてる場合に取り付けたい基板用にソケット本体長 8.5mm 連結コネクタを使用した場合は, スペーサーは 12mm を推奨します. ただし上記の通りピンとソケットの導体の接触が浅いので動作が不安定にならないか十分に動作検討が必要です.
2. 代表的な接続例
- Raspberry Pi + Rpi-F9CD9C の接続 (接続はこれのみ)
- Rpi-F9CD9Cに使用するコネクタは
16mm(B) + 2mm(A) = 18mm かつこれ以上基板を接続しないので L8.5 F10 の連結コネクタと L8.5 F3 のコネクタを連結したものと 25mm スペーサーを使用
(ただし, Rpi-F9PD9Cの SMA コネクタの基板裏面の足カットする事で L8.5 F3 のコネクタと 17mm スペーサーを使用可)
- Raspberry Pi + Rpi-F9CD9C + Rpi-Power8A の接続
- Rpi-F9CD9Cに使用するコネクタは
16mm(B) + 2mm(A) = 18mm よって L8.5 F10 の連結コネクタと L8.5 F10 のコネクタを連結したものと 25mm スペーサーを使用
(ただし, Rpi-F9PD9Cの SMA コネクタの基板裏面の足カットする事で L8.5 F10 のコネクタと 17mm スペーサーを使用可)
- Rpi-Power8Aに使用するコネクタは
9.3mm(B) + 0mm(A) = 9.3mm かつこれ以上基板を接続しないので L8.5 F3 のコネクタと 11mm スペーサーを使用
- Raspberry Pi + M.2 Hat+ + Rpi-Power8A + Rpi-Universal2 の接続
- M.2 HAT+ (パススルーコネクタ) に使用するコネクタは
Raspberry Pi に FAN を付けない場合は, 附属の F8.5 L10 連結コネクタと 11mm スペーサーを使用
Raspberry Pi に FAN を付ける場合は, F13.5 L10 連結コネクタ と 17mm スペーサーを使用
- Rpi-Power8Aに使用するコネクタは
5mm(B) + 2mm(A) = 7mm かつ別基板接続するので L8.5 F10 のコネクタと 11mm スペーサーを使用
- Rpi-Universal2に使用するコネクタは
6mm(B) + 2mm(A) = 8mm かつこれ以上基板を接続しないので L8.5 F3 のコネクタと 11mm スペーサーを使用
3. ご注意
連結コネクタ長とスペーサー長の組合せは ZHT Elec が独自に調査し参考に公表しているもので, 電気的動作, メカ的整合を保証するものではありません. この情報を参考に十分な検討の後部品の購入, 検証, 実使用をお願いします.